当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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01 柘榴石 : 美しくなければ意味もない

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「クローム」
中学を卒業すると、綱吉にはよく課題と称して、イタリアでの任務が与えられた。
たいてい綱吉の任務には守護者が一人は付き添う。今日はたまたま霧の番だった。

寂れた病院。
パンツスーツにマントを羽織って、亜麻色の髪をひとつにむすんでいる。本人にいわせれば適当に結っているだけなんだろうけれど、けれどもとても魅力的なうなじが見える。女のクロームから見ても彼女のボスはとても綺麗だった。
クロームは求められた手に持っている書類を綱吉に渡した。
車の中では綱吉が目を通す。目のしたに若干隈が見える。寝ていないのだろうか。
「ボス、隈できてる。寝てないの?」
視線に気付いて隣のクロームに綱吉は笑った。
「クロームは優しいなぁ。俺守護者の中じゃお前が一番癒される」
かわいい女の子はみんなすきだ。と親父のような発言をしながらの蕩けるような笑み。
思わず同性ながらクロームは赤くなった。
「今日も綺麗だよ」
その言葉にクロームはうれしくなった。
綱吉に言われ、クロームは身の回りに最大限気をつける。彼女のボスに喜んでもらうため。
いつも綱吉は家庭教師に言われている。
化粧もして、髪はつややかに、唇は潤うように、白い肌が光るように、そして何より、綺麗な花には毒があるように、ガーターベルトには武器を。
そしてそれは時にはクロームにも求められた。

クロームは、お仕事がんばるわ、と言った。今日は眼帯はつけていない。




綱吉と相手のボスが何か話しをしながらおくの部屋に向かう。クロームは目配せをして、同行していたランチアに綱吉と先に行ってもらう。相手方の二番目の男が、続いて向かおうとしているところを、引き止める。
「ねぇ」
今日の制服は至急されたもの。スカートはレースがあしらってある。胸元にも。白い肌が引き立つように、黒い色。やわらかいからだがわかるように、クロームは近くによって下から覗き込んだ。
奥から綱吉が、笑みを含んで気配を送ってきた。ボスの期待に応えたい、そんな気持ちはいつもクロームを奮い立たせる。
「私とお話しない?」
口に笑みを乗せよう。いつも眼帯のしたに隠されている瞳は、きれいな紅い色。
精神操作はもうかかっているだろうか。さぁ、仕事の時間だ。






綱吉はクロームの幻術を感じ取りながら、相手のボスにむかってニコリと笑う。
彼女は、いつも家庭教師から言われる。

どんなときも、焦ったり、嫌な顔したり、そのときの感情を顔に出すな。
観客を魅了するよう、笑顔を浮かべるんだ。
裏切りを知るときも、酒を仲間と飲むときも、女としての快楽を感じているときでも。

お前は一番・美しく輝いてこそのドンナなんだ。誰よりも気高く、美しく。

髪は輝くように、唇は潤うように、肌は柔らかく、甘い色をしているように、そしてガーターベルトには武器を。
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by kanae-r | 2010-01-31 17:01 | 12の宝石言葉>r ♀27 | Comments(0)