当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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02 紫水晶 : 深窓育ちの無礼講

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「沢田さん・・」
ゆうらりと。不安気に深い藍色の、瞳が揺れる。綱吉は腕の時計をちらりと見る。
「ユニ、いこ」
手を取れば、やはりその瞳は笑っているようである。
「怒られちゃう」
「たまにはいいじゃん、休むのも」
綱吉はユニを抱えると、よ、と声を掛けて――窓から地上目掛けて飛び降りた。
最短距離でやすやすと護衛を撒かれたことに気付いた獄寺と、スクアーロが、何ごとかを叫び、
ごめんね、と綱吉が応える。ユニ借りるからね、と。












ふわり、とした桃色のワンピース。
春の陽気にちょうどよく、黒髪が映える。年齢に頃合の、洋服を調達した綱吉は満足気に笑った。
「似合う似合う」
「・・・久しぶりです、小さい頃みたい」
「よーし次は甘いものを食べにいくんだからね」
「僕も混ぜてよ」
「――・・呼んでないんだけど」
ふわふわの白頭がそこに立っている。
「白蘭」
ユニがふわりと笑った。
「綱吉クンがユニちゃんを攫って逃げたって聞いてさ♪いてもたってもいられなくて」
「オレはユニとデート中なの、帰れよ。せっかく撒いてきたのに、お前いたら目立つだろ」
「さ・・沢田さん、そんな、怒らなくても」
「ウーン、やっぱり、ユニは優しいなぁ。取って置きの店、僕しってるんだ、綱吉クン、絶対知らないだろ。新装開店したんだけどさ、そこの通りを―」












「うおおおい!てめぇら、なにやってやがんだぁ!」
最近は綱吉を回収する為に、裏の顔がどこへ行ったのやら、銀色の綺麗な髪をしたヴァリアーが大きな声でその店へ殴りこむと、
きらきらした小物や、洋服や、花や、たっぷりの紅茶と、あまいケーキに囲まれて――
白い頭の新興マフィアを別世界で起こした変人と、とある由緒あるマフィアのドンナが、小さなお姫様を接待していて――
どちらかというと、前者の二人が、その空間をおおいに満喫しているのであった。





(でもね、おじさま)
こっぴどく元家庭教師になじられ、反省部屋という名の執務室で、膨大な書類を前に動けなくなっているドンナを見やっていたヒットマンに、その深い藍紫を輝かせながら、ユニが言った。
(わたし、すごい、たのしかったの)
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by kanae-r | 2014-02-04 00:05 | 12の宝石言葉>r ♀27 | Comments(0)