当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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2 もどらない、あの愛しかたを思い出してみる

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「ふざけんなぁっ」
きっかけはなんだったのだろうか。今となっては思い出せないが、徐々に溝は広がっていたのだ。しばらく綱吉のところに還れなかったのも問題のひとつかもしれない。ザンザスに他の愛人がいることを綱吉も知っていたし、それが職業上必要な情報屋で、その関係が必要ということも知っていた。同様に、綱吉が仕事上の関係で他の誰かと褥を同じくするのも知っていた。
それだけではない、ということか。
ザンザスの放った言葉、か、もしくは心の声が伝わってしまったのか、それで綱吉の沸点が越えた。ザンザスは冷静だった。いつもならとめてくれる綱吉の家庭教師は、あいにく出張中でいないため、獄寺が止めたいがために部下の面々を率いて指示を出している。まずはこの戦いをなんとか被害の及ばない場所に、という意思が感じ取れる。
綱吉は完全に沸騰しているので、冷静ではない。そして声は届いているのだろうか。いつもの超モードとは違う。これは完全に、感情による焔。超モードよりも純粋で、押さえが利かないもの。怒りは、何よりも強い力であることは、ザンザス自身が知っている。
時刻はもう夜。本日の仕事は全て終わった。だから屋敷にはそこまで人はいない。ザンザスは憤怒の焔を灯す。
「てめぇこそいいかげんにしやがれ!」

大きな熱風。吹き飛ばされる調度品。
明明とまるでそこだけ昼間のような明るさである。よりによってリボーンさんがいないときに、と獄寺は苦々しく思った。綱吉がここ最近ストレスを感じているのを知っていた。元気がないのも。
その原因は、最近勃興していた新規勢力への対応とか、そういった仕事がらみだと思っていたのが間違いだったのか。



「なにこの騒ぎ」
「雲雀!」
助かった、といわんばかりに獄寺が雲雀のほうを振り返る。
「要するにコレ、夫婦喧嘩でしょ」
そしてすたすたと近づいて、めずらしく大声を上げた。
「綱吉!!!夫婦喧嘩は他所でやりなよ!!!」
そうして、焔は消えた。

綱吉が泣いていた。
ザンザスが泣いている綱吉を抱きしめていた。

獄寺は思わず、即座に人払いをする。こんな姿、人に見せないほうがいい。
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by kanae-r | 2010-02-01 17:12 | 夜に恋して5つのお題>r ♀ | Comments(0)