当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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キッチン・シンクⅠ


「ねぇ、何歳になったの?」
「えっと・・・今年で25歳デス」
「25・・・・?」
ボクはうんざりという顔をした。指折り数えて言うこの人は相変わらず幼い顔立ちをしている。初めてこの家に来た時は21だと言っていたから、もう四年も経った。まったく25歳のようには見えない。女性らしさというものを感じさせないし。
「25ならもう料理くらいつくろうよ・・・」
「・・・ハイ」
なぜ二人でキッチンに立っているのか甚だ疑問の色が濃いけれども。とりあえず確実なのは今日の夕食が安全かどうか非常に微妙なことだ。
切り干し大根があれば・・・とぶつぶつ言っている彼女の背後のテーブルにはすでに、安全に出来上がったおにぎりが数十個ならんでいる。(作りすぎだと思う)
「まぁ味噌汁はもうすぐできるから」
「・・・・・・・・」
彼女は意気消沈してしまったようすなので、ボクは励ましてあげようと声をかける。
「いいじゃない焼き魚に失敗しても」
「焼き魚は料理でもないのに・・・」
キッチンは異臭で包まれている。たまたま下に降りてきたらこの人がキッチンであわあわしていた。何かと思ったら異臭とともに煙が発生してて。魚は哀れにも黒い炭と化している。ボクだって普段まったくキッチンには立たないから料理は得意なわけじゃない。それでもこの人の下手さはなんということだろう、と頭が痛くなる。いつもはきっと真兄にやってもらってるんだろうなぁ。
隣が悩ましげに眉をひそめて、はぁ、とため息をついたのでボクは明るい声で言った。
「なんかさ、簡単なもの作ろうか。おにぎりと味噌汁だけじゃさみしいから」
「じゃあのだめ卵焼きでよければ・・」
「・・・・・・うん」
卵焼き・・・・でももう頷くしかなかった。ごめん真兄。彼女の手作りご飯を楽しみにしてただろうに。
それでもこの人は目をきらきらさせて嬉々として準備をはじめた。
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by kanae-r | 2004-12-08 01:03 | 連>nodame | Comments(0)