当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

01 背中

>n










ちゃぷ、と湯船が揺れた。
「背中、流しましょうか」
湯船のなかから、にこりと笑む顔がある。
「別にいいよ」
気恥ずかしいので、そこはあえてそっぽをむいた。
「えー!やらせてください!背中流したい!」
いいから、ともう一度言うと、やりたいやりたい、とのだめがいっているうちに、スポンジが取られてしまった。
ふんふん、と鼻歌を歌いながら、ひざ立ちになったのだめが泡を立てる。
大きめの胸が、とろりと浮かんでいる。
少し赤くなって、背中を向けた。強くもなく、弱くもない、ゆるゆると背中が泡でたどられる。
(なんか、眠くなるな)
蒸気でふわり、と意識が浮かぶようだ。途中、スポンジでなく、手のひらが背中を辿っていることに気付く。
「?おい」
えへへ。とのだめは笑う。
「のだめはいつもこの背中を見てます」

泡を流し、湯船に入って柔らかい肢体を抱く。
首筋に顔をうずめると、ん、と鼻に抜けた声をのだめが出した。
のだめの瞳が、どこか遠くを見ているような気がしたからだった。
[PR]
by kanae-r | 2010-05-03 21:38 | 届かない5題>n | Comments(0)