当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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キッチン・シンクⅡ

「あんたもうちょっとまじめにやりなさいよ」
目を怒らせて真澄は言う。のだめはハイ~と返事をしつつも手つきはおどろおどろしい。
麺の袋を開けて、中華なべに入れようとしたのを、真澄は麺が熱い鉄板に落ちる前に手でキャッチした。
「麺は後よ!肉と野菜をまずいためる!!」
「・・・・あっ!」
「あっじゃないでしょ!」
漫才のような掛け合いをしながら、キッチンで簡単な焼きそばひとつ作るのにも大騒ぎする二人を、峰は微笑みながら見ていた。
「・・・・・・何を食わせるんだろうな」
「・・・さぁ」
対して千秋はまったく興味なし、といったようすでごろりと雑誌を読んでいる。
任せてくだサイ!と張り切ってキッチンへ向かったのだめと、任せらんないわ!と手伝いにいった真澄。峰が先行き不安さから手伝おうか?と尋ねようものならあっち行ってて!とたたみかけられてしまった。
「うん、気にしない」
峰はひとり完結して千秋の読んでいない雑誌を拝借する。こいつは音楽雑誌以外に何か別のものを読むことはないのか?

―――しばらくたったころだろうか。
峰はそのうち雑誌に没頭していて、いきなり、パラパラ、カタカタ、コトコト、キンキン、と。
金属音が鳴り始めた。
千秋がむくりと顔をあげる。
「―――うちの食器と、器具!」
千秋のにらみつけた先では、やけに熱心に解説らしきものをしながら、箸のスティックとボゥルを使ってリズムを刻む真澄と、感心してそれをきくのだめ。
「・・・・もう動くのやだ」
そういって床につっぷしてしまった千秋。こいつ最近忙しかったからなぁと思って、峰はぽんぽんと叩いてねぎらい、立ち上がって、
「千秋先生が怒ってますよー」
キッチンの二人を手伝いに行った。
えーという声と、あらやだ、という声。
タン・タタ・タッ・タッ・タタタタ・タッ・タッ
さっきティンパニーが台所用品でつくったリズムを床で叩く。さすがパーカッション、と思いつつ、千秋はうとうとと目を閉じた。
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by kanae-r | 2004-12-08 22:20 | 連>nodame | Comments(0)