C Cooperation (人間関係、協力)
2004年 12月 12日
黒い燕尾服の袖に腕を通しながら千秋はふと顔がゆるんだ。
朝まで泊り込んで練習して、本番なんて。
なかなかそれなりの一体感も出てきている。こんなオケと思っていたのに一体感が?
おかしなものだ。チャンスがなくて、どうしようもなかった昔と比べれば飛躍的な進歩だと言える。オケどころか、音楽の道さえ挫折しかけたのに。
俺も変わった、と千秋は思う。そう、変わることができたのは認めざるを得ない、のだめのおかげ。ドアの向こうで待っているだろう彼女の流れに飲み込まれて、動くことが出来たのか。
・・・なら今度はあいつの番か。今度はあいつをうずにまきこんでやろう。そうして、世界へ連れて行こう。
今は無理だけれど、いつかいつか月日がたてば飛行機に乗れるんじゃないか、と今は思う。たぶんいつになるかわからないけれど、根拠などないけれどそんな予感が。
今までで最高の演奏を。きっと緊張しているであろう仲間たちにさてどんな言葉をかけようか。
開演前、どこか遠くでは人々の喧騒が聞こえる。
朝まで泊り込んで練習して、本番なんて。
なかなかそれなりの一体感も出てきている。こんなオケと思っていたのに一体感が?
おかしなものだ。チャンスがなくて、どうしようもなかった昔と比べれば飛躍的な進歩だと言える。オケどころか、音楽の道さえ挫折しかけたのに。
俺も変わった、と千秋は思う。そう、変わることができたのは認めざるを得ない、のだめのおかげ。ドアの向こうで待っているだろう彼女の流れに飲み込まれて、動くことが出来たのか。
・・・なら今度はあいつの番か。今度はあいつをうずにまきこんでやろう。そうして、世界へ連れて行こう。
今は無理だけれど、いつかいつか月日がたてば飛行機に乗れるんじゃないか、と今は思う。たぶんいつになるかわからないけれど、根拠などないけれどそんな予感が。
今までで最高の演奏を。きっと緊張しているであろう仲間たちにさてどんな言葉をかけようか。
開演前、どこか遠くでは人々の喧騒が聞こえる。
by kanae-r
| 2004-12-12 22:21
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