当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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そしてどこにも山の姿は無い

それはきっと予兆だったように思う。
小さく笑って頭を撫でて、それからがんばれよ、と言った。
全てが終わってしまった後、あるいは始まってしまった後、

頭の中で不協和音が鳴り響いていて、どうしても抑えようが無くて、それで外に出た。
冷たい冷たい空気が耳を切る。

もうきっと会うことも無いのだと。

耳に障るのは小さな子供の嬌声。
外を歩く親子、何故彼らはそうも幸せそうなのだろう
何故自分は幸せになれないのだろう

歩いてはたちどまり
立ち止まっては走り出し
その繰り返し
石畳には小さな染みが見える。


気づけば場所がわからなくなってしまった。
見たことの無い建物、バー、それにカフェ。
それとも
自分の居場所はどこだろうか

不協和音から解決したその
心地よさのあとに
また不協和音とティンパニの
地響きと木管楽器の叫び
来る物は大きな大きな自然の恐怖
畏怖 それと
死に行くいきもののこえと

一番最後まで残ったのは静寂だった

「父さん」
振り絞った声に、答える者は居ない。
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by kanae-r | 2005-10-05 17:21 | ss>nodame | Comments(0)