当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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音の雨

あ、きた、と千秋は思った。まるで純正調だ。こんな魔法のようなことはやろうと思っていても絶対に出来るはずがない。才能というか、もはや神業のようにおもう。
魔法のかけることの出来るその指を少しうらやましく思った。
思ったから少しちょっかいを出してやった。ピアノ椅子を半分分けてもらって、
「そのまま続けてろよ」
言っておいて、弾いているそばから。

まるで不規則なしずくのようなキスが降ってきた。頬、髪、首筋、目の隣とか。赤くなってゆく自分が嫌でもわかる。しかもやめるなっていっても!
「そ、れはだめデス」
指が転んだ。千秋は心外、とでも言いたげな顔をする。ああこれじゃあまるで雨の受け皿じゃないか、と思った。しずくのおとはおんがくのようだ。
恥ずかしくなってやめてくだサイ、と言ってしまった。そしたらくすくす笑って彼はやめてくれなかった。
もう知らないデス。
私の音楽が少し彼の雨で変わって、
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by kanae-r | 2005-01-30 00:00 | ss>nodame | Comments(0)