当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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無題 c

帰り道は大きな手に包まれていて、てのひらには先輩の手の熱さが伝わってきて。
「走ってきたんデスか?」
私の問いに少し逡巡して、恥ずかしそうに答える。
「家に帰ったらお前がいないから・・そのまま出てきた」
では走ってきてくれたのか。
「ごめん、本当に。練習終わった後、急にミーティングになって・・どうしても終わらせなきゃいけなかったから」
すまなそうな顔で先輩は言う。私は口を開いた。
「いいんデス、全然。だってしょうないですヨ。お仕事なんだから」
ね、と笑うと、よけい先輩はすまなそうな顔をする。
「いいですって!それより早く帰りましょうヨ。おなかすいたー」
ほんとうにいいのだ。だってこんなこと、仕方の無いこと。
そんなことよりも私にはこうして手を繋いで歩ける方が重要なのだ。
そう、先輩も私も、音楽をとってよいように。
多分それは二人の暗黙の了解のこと。
「・・・よし、うまいもん作ってやる」
「やったー!むきゃー!」
空を見れば。
ああほら、今日はこんなにも月が近い。
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by kanae-r | 2005-02-21 23:15 | 連>nodame | Comments(0)