当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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04 金剛石 : だから情熱は苦手








高校の頃、親友は身体を震わせて、泣きそうな顔で、夜中に部屋の窓から、転がるように入ってきたことがあった。

ツナちゃん、と言えば身体が震えていて、衣服はぼろぼろで、ふわり、と漂うのは、硝煙と血の匂い。

「・・・おふろはいろ?」
こくり、とうなずいた彼女をつれて、家族が寝静まった夜中、ひっそりとふたりで湯船につかる。
女子高校生、の身体にしては、見るに堪えない傷。
泡をたくさんつくって、みえないようにして、そしてほかほかになるまであたたまって、
そして最後、朝が来るまでふたりでふとんのなかですごした。
襲われるから、夜がこわい、と綱吉はぽつり、と言う。


そんなことが何度かあって、二階の京子の部屋の窓には、外から開けられるように、いつの間にか、小さな鍵がついていた。そしてそれは、いつでも親友が持っている。







「お兄ちゃん」
「・・・なんだ?」
「最近、誰がツナちゃんのこと、いじめてるの?」
「ん・・・」
了平が言葉に詰まる。
「もしかして、リボーンちゃんじゃない?」
「・・・」
沈黙は是、という答えであった。
京子ははぁ、とため息をついた。
確かに、親友からは、高校を卒業したらイタリアにいくのだ、とは聞いている。
そしてそれは京子の兄も同様なのだ。

かつて中学校の時、赤ん坊であった家庭教師は、すくすくと大きくなって、
そして徐々に、厳しさを増しているように思う。




「・・・京子ちゃん」
今夜も瞳に翳をはらんで、綱吉がやってくる。
京子は何も知らない振りをして、窓を開ける。
彼女の心を支えられない家庭教師は、家庭教師失格だ、といつか言うのだ、と心に決めて。
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by kanae-r | 2014-02-09 14:35 | 12の宝石言葉>r ♀27 | Comments(0)