当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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06 サボタージュの小径





綱吉が成人すると、一気に回りのファミリーからの信頼が増えた。
成人しなければ、投票権が得られないように、ある程度の社会的信頼を得られるのだろう。

今まで綱吉の家庭教師役として表舞台に出ることの多かったリボーンは、
そのうちに表に出る役割を、守護者達に譲っていき、
自らは裏側で暗躍するようになった。




「今リボーンさんは?」
獄寺に問われ、綱吉はふるり、と頭を振った。
「しばらく南アフリカだって聞いたけれど」
「そうですか、姿を見ませんね」
「俺らには、ヴァリアーもいるから、大丈夫だよ」
にこり、と綱吉が笑った。
天使のような笑顔、と定評のある笑顔であるが、いつの間にか通り名がもう一つ、裏切りを許さない冷血の女王、という呼び名に代わって久しい。

慈悲の塊のような麗しいドンナであるが、裏切りにはとても厳しく、二度目のチャンスが与えられることは無い、と。


「ねぇ、獄寺くん」
「なんでしょう」
「俺はちゃんとやっているかな」
「・・もちろんですよ」
お疲れでしょうから、今日はこれまでにしましょう、と優しい右腕が言った。










「ユニ」
「あれ、沢田さん」
珍しい、と少女がふわり、と笑んだ。
「さぼりですか?」
「うん、ちょっとね」
お茶でも淹れましょう、とユニが立ち上がる。
夏の花の手入れでもしていたのか、エプロンに土がついている。
ここは生命の匂いで溢れていた。




「おじさまと仲直りしましたか?」
「ううん、まだ喧嘩中」
「それで南米にいるんですね」
「そう、きっとしばらく帰ってこないよ・・・」
ふわり、と香った紅茶に、あ、おいしい、と綱吉が頬を緩ませる。

「おじさまも頑固ですよね」
「頑固?」
「はい、もっと素直になればいいのに」

ふふ、と綱吉が笑った。

「ね。余裕がないよね」
「そういう意味では、沢田さんの方が上手かもしれませんね」

綱吉は一瞬きょとんとして、そして破顔した。
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by kanae-r | 2014-02-09 17:08 | 師弟関係10のお題>r | Comments(0)