当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

08 あなたまでの距離






ぱしゅ、と。
通りの死角で、人間が一人、死んだ。
生きている人間は、傍から見れば、少年といえる年齢。ボルサリーノに、仕立てのいいスーツ。
明るい通りを歩いていても、違和感はなく溶け込めるだろうし、夜の闇に吸い込まれても、違和感は無く溶け込める存在感。
死んだほうの人間を一瞥し、手に持っていた銃をしまう。
肩に乗ったカメレオンが、ちろり、と真っ赤な舌を出した。



石の力を狙う輩がいる。秘密結社、というその存在を知ったのは数年前のことだ。
徐々に世界的に勢力を伸ばしているそれは、実態があるようでない。
雲を掴むような話の中で、辿れるところから辿っていくしかない、という結論にリボーンは達した。
これはボンゴレの仕事というよりかは、元アルコバレーノ達から寄せられた情報による、独自のネットワークの中における保身に近い。

だからこそ、あえてフリーで受けた仕事だったし、それをボンゴレに知らせることもしていなかったはずだった。
なのでしばらく、組織から距離を置いた。





「みつけた」

ふわり、とお日様の香りがした、と思った。
後ろから柔らかく抱きしめられ、その温かい陽だまりのような気配に、リボーンはふ、と息を吐く。
あとにも先にも、最強のヒットマンの背後を取れるのは、ただ一人しかいなかった。

「迎えに来たよ」
「――ツナ・・」
「おじさま、ごめんなさい、手伝っちゃった」
「ユニもか・・」


身長伸びたね、とすぐ近くから静かな声。
「リボーン、一緒にやろう、一人で負わなくていいんだよ。俺はお前達を絶対に死なせない。そのためにいるんだから」
「―ドンナボンゴレがそんなことを言っちゃまずいだろう」
「見つかったんだから、お前の負けだよ」
「・・そうだな」
ふ、とリボーンが笑った。

「ねぇリボーン、今日は何の日だ」
「・・・なんだ?」
「Buon Compleanno、リボーン。今日は背伸びをしない日です」
[PR]
by kanae-r | 2014-02-09 22:31 | 師弟関係10のお題>r | Comments(0)