当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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ジャスミン王子とアーモンド姫の優しい物語





「貴方はもう少し、個人の幸せを考えるべきです」
「幸せ?」
獄寺は、休憩、といって、たっぷりの紅茶を綱吉に準備した。



「リボーンさんは、確かに立派な指南役です。ですが、10代目の恐怖となり、心と身体に影響をきたし、業務に差し支えがあるようであれば、問題のある指南役です」

ごくでらくん、と綱吉の発した声は、本人が驚くほど、小さかった。

優しい瞳で右腕が笑う。
「貴方の望んだ方であれば、伴侶とするに、問題はないのではないでしょうか」

「・・どういう、意味?」

「パートナーがいるならば、それは貴方の救いになる、ということです。そしてそれを周知の事実にすれば、貴方は普段から苦しむことはなくなる、と思っています。そのように善処致します。すみません、差し出がましい事を言いました」













「「妥当に思える推論」は狭義には形式的妥当性をもった推論、つまり演繹のみに限られる。しかし一般的にはより広く帰納など含んだ様々な推論が利用される。また「受け入れがたい結論」は、「論理的な矛盾」と「直観的には受け入れがたいが、別に矛盾はしていないもの」に分けることができる。単に直感に反しているだけで矛盾は含んでいないパラドックスは、擬似パラドックスで、矛盾を含むパラドックスと区別できる。」

「・・・」
もはや理解する気があるのか、ないのか、
ふわり、ふわりと浮き沈みする意識のはざまで、綱吉がふわり、とわらった。
めずらしい笑顔に、ザンザスは、語ることをやめる。


こうして、綱吉が荒れて、どうしようもなくなって、
炎を沈静化したとしても、なかなか人間の呼びかけにこたえることはない。
それでも、意識を放ったままにすると、どこか別の次元へと逃げていって、
帰ってこないような気がしてならなくて、
あるともないともいえぬ話を
ぽつりぽつりと話すうちに、綱吉はふと現実世界に戻ってくるようになった。






「ぶっとんでるよね」
獄寺に、個人の幸せを考えるべきだ、と、言われた、と綱吉が自らの話をしたのは、とある夜である。
今はもはや、家庭教師の課題のあるなきに関わらず、
話を聞かせて、と、ふらり、と綱吉はやってくる。



いつのまにか、綱吉は荒れてどこかへ意識をとばす、ということがすくなくなり
ザンザスの、とりとめないはなしばかりをきいている。




「・・・」
ザンザスは何も答えず、
いつものように、しゅわり、と頭を撫で、髪をすく。
白い陶磁器のような肌を労わり、傷の痛みを和らげる。



へんなことを言って、ごめん、と綱吉は顔を背ける。



いつからか、慣習的になっていた、
このひと時は、
いつのまにか、ザンザスにとっても、
大切な意味合いを持っている。




「お前が望むことに、俺は異存はない」
おどろいたように、綱吉が目をひらいた。

「・・・同盟のような、ものってこと?」
相変わらず、こういったときには直感の働かない綱吉は、精一杯かんがえて、そう、提案した。

「お前の望むように」
ザンザスは相変わらず、不思議な色をもって、綱吉の問いに答える。
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by kanae-r | 2014-02-13 21:53 | Alf Laylah wa Laylah | Comments(0)