当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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運命の鍵









その感情は、愛情なのか、憎悪なのか、判断が出来ない。




かつて、とてつもなく強い、と思ったこともあったし、
恐怖を感じることもままあった。
こうして、力つきて、意識なく、横たわっている姿をみると、
なんと小さく、か弱く、腹立たしいのか、と苛々する自分に気付く。
完全な敗北から、綱吉への感情は、憎悪だった。
それでいて、取り巻く環境の変化や、綱吉のことをさらに知る中で、
憎悪はやがて、支配欲や、渇望、占有、庇護、思慕の色をふくんでいくことに、
ザンザスは気付いたのだった。

弱い者は嫌いだった。

庇護する必要がある、と感じてしまうのは、愛か、憎悪か、ザンザスにはわからない。
愛し合うことも、殴りあうことも、殺しあうことも、すべて等しく、愛しい、という現象に近いように、
ザンザスには思える。




但、明るい陽の元で、
その瞳はまるで、太陽の欠片が集ったように、きらり、と輝いたし、
夜、人の死を前にして、
その瞳はまるで、射るように、人を殺すこともあったし、
夕方に、夕日や戦いのさなかで
その瞳は、炎が燃えるように、艶やかな色をもっていたし、
絶望を前にして、
その瞳は、絶対零度の炎を灯すこともあった。






陶磁器のような、木目細かな肌、
琥珀色の瞳、
日の光に透ければ金色に輝く髪の毛、睫毛、
桜色の唇。

手の元にあるだけで、
絶望の色を持つ瞳と視線が合うだけで、
そして希望の中で救われる中で、
力で、支配するだけで、
ザンザスにとっては十分な幸福なのであった。












9代目とも協議したが、と獄寺が親書を持ってヴァリアーの執務室にやってきた。
「10代目を暫く頼む」
「うちのボスは優しいからなぁ」
獄寺とスクアーロは至極まじめな顔で、そう言った。
ドカスが、と貶すと、
獄寺とスクアーロが、笑みを溢したのが、
更にザンザスを苛々させる。
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by kanae-r | 2014-02-14 04:24 | Alf Laylah wa Laylah | Comments(0)