当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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Wedlock is a padlock

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ボンゴレの弱体化は血で血を洗う身内闘争の結果ともいえた。

10代目を競ってボンゴレの血筋の者や実力ある関係者が一体何人闇に葬り去れたことか。
歴代ボスの中でも典型的な穏健派で知られ、その決断は神の采配と謳われたティモッテオは、争いを避けるが為に、火種を造ってしまったのでは、と家光は考えている。
誰の策略か、采配か、わからぬまま、最終的にその矛先が自分の子息に降りかかってくる状況を、家光には止められるはずもなかった。

「ツナ」
門外顧問組織CEDEFに所属している父親の姿を、久しぶりに(数年ぶりであるはずだった)見た綱吉が、ぎょっとしたのを、家光は見た。
表情に浮かぶは、警戒心である。
中学生の頃、自身がボンゴレI世の玄孫にあたることも、マフィアの関係者であることも、本当はちゃらんぽらんかつぐうたらでいい加減な性格でもないことも、全てを隠していたことについて、綱吉が怒りを感じ、疎んでいたことを己は知っている。
そして今、綱吉が一番心を砕くのは、奈々や並盛の人の安全で、
家光が望むものも同じであったから、綱吉と入れ替わりに、日本駐在が多くなった。

「どうしたの、珍しい」
訝しげに見上げてくるその顔立ちが、大人びて、美しくなっていることに、家光は心のどこかで感激していた。
もちろん、映像や資料で、遠く離れた綱吉の成長を、知らない訳ではなかったが、実際に見てみると、感慨深いものがある。
伸びた亜麻色の髪は、陽の光で金色に輝き、瞳の色は琥珀色をしている。
己には似ず、一世の姿に酷似している綱吉は、やはり血に愛されていた。

「奈々から預かり物だ」
奈々から預かっている箱は、開けないでね、と言われていたので、家光に中身は分からなかったが、それは二人の間で通じるものらしい。
綱吉がその箱を開け、あ、と顔が喜びに輝く。

ありがとう、と顔が綻ぶ。
奈々と会う機会はそうそうないだろう。綱吉が捨てた平穏は、遥か海の向こうにある。


















9代目とザンザスは、顔を合わせることを嫌がったので、
綱吉が話の段取りをつけることとなった。
久しぶりに会った先代のドンボンゴレは、温かな日差しを浴びる、心地の良い部屋で、窓の外を見ている。
その様子は、死を待つばかりの好々爺そのもので、綱吉は改めて年齢による衰えが、この老人にも迫っているのだ、と感じた。
二人の和解そのものは、出来ているだろうけれど、それでも二人の間には、まだまだ蟠りがあるようである。
申し訳なさそうに、老人が笑う。
「かつて、私には子供が沢山いたのだけれど、今は一人しかいないので」
「・・・そういう意味では、私もお役に立てましたね」
「喜びも二倍という訳だ」
掌に乗せられたのは、小さな箱であった。
「これは、ザンザスに」
小さな箱の中身は、綱吉も見て良い、という。
古びた、小さな箱。
隣にはかつての家庭教師が護衛として付いていたので、綱吉は、それを懐へしまった。
同席したリボーンは、かつての盟友の、死を待つばかりの姿を、温かい目で見守っている。
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by kanae-r | 2014-02-15 13:16 | PROVERBS >r ♀27 | Comments(0)