当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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In love is no lack

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その部屋は、大きすぎず、小さすぎず、
暖炉があって、テーブルがあって、大きな窓があって
足の長いラグがふわふわとしていて、
綱吉やザンザスよりも前に、ナッツとライガーが喜んではしゃいで跳ねまわっていた。
(術者の心境を写す、というし)

綱吉はどこか、かつての並盛の、自分のちいさな、ちいさな、あたたかい部屋を思い出す。
















誰か、と住居空間を同じにする、というのは、落ち着かないので、嫌だ、ということで
それは第三のプライベートルーム、という位置づけとなった。



ザンザスは殆ど帰ってくる、ということは無かったが、
綱吉は一人でも、その温かい部屋が本当に本当に気に入って、
(何より、その部屋の存在を知っている人が本当に限られていたから)
そこのふわふわのラグに埋もれて、ぼんやりとナッツとまどろむ瞬間が、大切な癒しの時間だった。


それでもとある夜、殺気立った気配がドアを開けたことに綱吉はびっくりした。
よほど、苛々しているのか、綱吉が大切にしているふわふわをどかどかと踏みつけて、がつり、と綱吉を猫のように拾い、大きなダブルベッドへとぶん投げた。
そのあと、ぬいぐるみのように扱われて、ぎゅ、とだきしめられて、
暗殺に特化した集団の長らしく、人前で隙を見せる瞬間は絶対あり得ないとして、
綱吉が絡んだ夜であっても、そこで意識を落とす、ということは一度足りとも有り得なかったその男の、
よほど疲れていたのか、今まで見ることのなかった、男の寝顔を、綱吉は見ることがあって
ああようやく、ここまで距離が近くまで歩いてきたのだ、と心から思う。




すこしの間だったが、意識が浮上したのか、血の色をした瞳が開いて、そのあと何色かの色を写す。
ああ、これは憤怒の色。
(自分へだろうか)

心を読んだのか、ちがう、という目の答え。

いつも二人の間に何か言葉が交わされる、ことはなくて、
何かが決定的にたりていないような気もするけれど、何かは伝わっているような気がする。
お互いに便利に使い合えば良いだろう、と綱吉はこの関係を結論づけて
(同盟のようなものだ)
そして、まどろみのよるのなかへとおちていく。
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by kanae-r | 2014-02-17 05:41 | PROVERBS >r ♀27 | Comments(0)