当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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toss





由衣子は紅潮した顔でふふふ、と笑む。
隣には兄と伯母さんが、ちなみに結婚式までは伯父さんもいてオルガンを弾いていたことを由衣子と俊彦は知っている。
「よかったわね」
やさしい笑顔の伯母さんに由衣子はウン、と頷いた。兄は優しい声で、よかったな、とはにかんだように笑う。
手には白くてきれいな花束、花嫁のブーケ。
のだめちゃんのブーケトスは外の芝生の上で行われた。青い空に青い芝生、それに白のブーケと色が映えてとてもきれいなかんじ。
いざ行われる時は、伯母さんが行ってらっしゃいと由衣子の背中を押してくれた。
あとはのだめちゃんのお友達や真にいちゃまのお友達がいたんだけど一人だけあたまがもじゃもじゃしてて男みたいな人がいた。でも着てる洋服はブラウスだった。世間は広いな、と由衣子は思う。
若い女の人の割合が多かったからブーケトスに参加する人もたくさん、妙に殺気立った雰囲気があったことも否めないけど。
のだめちゃんがこちらに背中を向け、投げますヨー??と前置き、うまく投げなさいよ、と短髪黒髪のお姉さんがいう。それからあのもじゃもじゃの人が、取るわー、と意気込んでいた。
由衣子はなんだかその場の雰囲気に乗せられて、よーし取るぞ、という気持ちになる。
「えいっ」
小さなのだめちゃんのかけ声、ぽーんと綺麗な弧を描いて花束は空を飛ぶ。
来る方向はこっち、あっこれはもしかしてもうちょっとこっちに行って手を伸ばしさえすれば。
由衣子は結果的にブーケを手に入れる形になった。
なんでかというとブーケは由衣子の手に届く前に誰かの手に触れそれが誰かの手に渡り手がいっぱい交差してなんだかよくわからなかったところにブーケが落ちてきたからだ。
あぶない、もう少しで地面に落ちちゃうところだったかも。
びっくりして前を向けば敬愛するかっこいい従兄が笑うのを見えて、そしてのだめちゃんも笑顔を見せた。
しょうがないわね、と笑顔の意外と優しいもじゃもじゃさん、黒髪短髪のお姉さんもよかったわね、と頭を撫でてくれた。
それがいきさつ。今由衣子の手元にあるブーケは、光を受けてつやりと生花の光沢を見せていた。
純白のかわいらしい、綺麗な花束。のだめちゃんのウエディングドレスを思い出す。のだめちゃんもそう、こんな感じにきれいだったなぁ。
幸せそうな二人に(いろいろ恥ずかしいこともあったけど)、きっと二人の時にしか流れないだろう時間のおすそ分けをもらって歯がゆいようなこそばゆいような気持ち。
いつか結婚する時はいいひとをみつけよう、由衣子はそう思う。
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by kanae-r | 2005-04-27 01:56 | ある家族の風景>nodame | Comments(0)