当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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ピーテル、10月









サンクトペテルブルクの自宅で、ヴィクトルは彼には内緒ですよ、とエージェントがどこからか入手してきたDVDを視て、NET!!!と叫んだ。ユウリとヴィクトルはかつてより同じエージェントにお世話になっていた。彼らはプロフェッショナルで、スケジュール管理やギャランティーの交渉、競技者として煩いたくなかった全てのものごとを、調整してくれて、そのプロフェッショナルな仕事にヴィクトルは満足していた。
なんてことだ!こんなにエロスを解禁しなくても・・・一度きりの興業でエンターテイメント旋風を巻き起こした例のピチットチュラノンのリハーサルだった。もう二度とやりません、とタイのスケート連盟に誓わされたという噂を聞くが、どこまで本当だろうか。この興業は結局映像化されず、むしろ今現在もどこの会社が映像化するかを必死で争っているという噂も聞くが・・彼の愛する人は楽しかったよ~という笑顔だけで、それ以上のことは何も教えてくれなかったので、ヴィクトルは勇利が何を踊ったのかまだ知らなかった。
そこには彼の知っているフィギュアスケートの姿は無かった。これは別種のエンターテイメントだ。
銀板の上でユウリはまるでコンテンポラリーダンスをしているようだった。みかたによっては全裸に見える肌色と白色の衣装で只踊っている。というか上半身は裸体だ。
噂ではエロスがすごいと聞いていたが、何度か視るうちにこれはまるでミューズのようだった。芸術の神さま。彼はもう30をとっくに越えていたし、いい大人で、嘗て程の柔軟で強靭な筋肉もみずみずしい肌でもない。それでも、年を重ねた人間はこうも美しいのだと感じた。余計なものをそぎ落とし、ひたすらに芸術を追い求めてきたものだけがもつ、美しい体。
彼の上半身は数え切れないほどみたことがあるけれど、こうして氷の上で、きっと何かパウダーをまとっているのだろう、身体を動かすたびに隆起する筋肉が、不思議にきらきらと輝くのを視ていると、こうしていつまでも彼が氷の上にいてくれればいいのに、と思う。
それにしてもちくしょう、何だあの衣装。ここに彼がいたら、全力でからかってやるのに。



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by kanae-r | 2017-01-23 22:12 | YURI ON ICE | Comments(0)