当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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サンクトペテルブルク、4月

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ユーリプリセツキーのシニアデビューはグランプリファイナル優勝という華々しい結果だったものの、世界選手権ではそれは叶わなかった。
ユーリプリセツキーは銀色で悔しそうな表情をしていたが、グランプリで出来た友達とも仲良くやっているらしく、連絡を頻繁に取り合っているようだった。
彼とロシアに帰国してから、リンクメイトと一緒に簡単なお祝いをリンク内の食堂で開催した。ジュースを飲むユーリは年相応に笑っている。年相応の話題になったらしい。ガールフレンドの話になって、思い出したようにユーリはヴィクトルに聞いた。ヴィクトルは結婚してんの?右手の薬指を見て聞いて来たらしい。ヴィクトルがにっこり笑って、いますぐあえるような近い場所には、もういないんだ、と答えた。ユーリははっとした顔をして、ごめんと謝った。なんだか誤解を与えた気もする。

春が近くなったと思う。雪が溶けると見たくないものまで溶け出してサンクトペテルブルクの春は汚くて好きではない。いつまでも冬のままでいいのに。
春の練習予定をユーリと確認していると、俺この期間カナダに行って来るから、とユーリはなんでもないようにいった。は?カナダ?
「カナダ?何行ってんの?」
オフシーズンだから別に何しようが勝手だろ、それに色々世界を見た方が演技の幅が広がるっていったのお前じゃんか。コーチといいなさいコーチと!ヴィクトルは正式に彼のサブコーチに任命されていた。はあ。頭がいたい。このアイスキャットちゃんはいつも唐突だ。彼は純粋で努力家で、ヴィクトルと比較にならないくらい、才能の塊だと思った。
モスクワから出て来て寮に暮らし、家族を養っていると聞いている。馬鹿はしないタイプだと思っていた。
「…たしかに自由だけど、どうして?」
聞けば彼のカザフスタンの友人が拠点をカナダに移すらしい。旅行をするんだそうだ。ヴィクトルはメインコーチに伝えておくよ、と彼に声をかけて、部屋を去った。



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by kanae-r | 2017-01-24 07:16 | YURI ON ICE | Comments(0)