当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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3 堕ちろ

きっときのうも
きのうだけじゃなくおとといだって
そのまえだってそのまえのまえだって
そしてきょうも

千秋がにこり、と笑んだ。
めったに見られない満面の笑みを見つけてのだめは思わずほわぁと声をあげてしまった。
「のだめ」
信じられないような甘い声。のだめは少しくらくらしながら千秋ににじり寄った。
あぐらをかいて床にはスコアが落ちていたけれども、千秋はひょい、と手をのばして
(のだめはその手が頬に触れると思った)
のだめの髪を掻き分けて
(どきりとした)
思い切り耳を引っ張った。
「いっ!?いたいいたい!痛いですせんぱ」
「ぜったいおまえ」
そうしてのだめの頭を引き寄せる。
「いたっい!」
「ぜったい」
そうして引き寄せて、千秋は顔を寄せたような。
(のだめはそんな気がした。だって近い!)
「・・・・いた」
「だまれ」
(こわ)
そろそろと横目で見ても千秋の表情はみえない、のだめにしてみれば唐突に
「なんの・・香水?」
千秋がくんくん、と臭いをかいでいることに気づいてのだめはあわてる。
「こうすい?いえいえ、そんなものは・・・・あ」

さいきん、きんもくせいの木の近くでおひるねしたりしてるから

「・・・金木犀」
「はい」
千秋がぎゅうとのだめの耳をつねった。
「いったーい!?・・・・あふ」
いつのまにか千秋の左手が腰にまわっていて。これは抱きしめられているのだとおもう。

そう、

「あう」
「ばーか」
のだめがそろそろと右手を千秋の口元へ持っていく。
(きれいなくちびる)
「もしかして、のだめが誰かからもらった香水つけてるとか」

「そうおもったんですか」
返事の変わりに、そのきれいなくちびるがぱかりと開いて、
「っっいっだーーー?!?!」

のだめの中指に、犬歯のあとがあった。

(なんてかわいい彼氏!)
ぺろりとなめたその跡が、どうにもこうにも痛々しかった



++++++



「のだめきっと先輩と同じにおいがすると思いますよ」
そういえば千秋は幸せそうに笑った
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by kanae-r | 2005-08-19 22:52 | 指に関する5つのお題>nodame | Comments(0)