当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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お嫁においで~千秋真一の場合~





千秋真一は人生最大の局面を迎えているわけではなかったが、それこそ人生最悪とまでは行かないが、なかなかあじけの悪い一日を迎えていた。朝からのだめが家を飛び出し、しまったと思って鬱々としているところにエリーゼからの召集、行けば遅いと恐喝され書類を急いでつくり事務所の人まで届けに行き挨拶をしてついでにオケに顔を出したら、そこに居たテオにのだめのことでこっぴどくしかられ、事務所へ戻る途中にターニャからの怒りの電話がありその後またエリーゼに恐喝をされて、楽器会社と契約の話をしに行く時にのだめと学校が一緒のがきんちょに一泡食わされ、夕方に偶然会った黒木君がのだめのことでちくちくととげを刺す。そして荷物を大して持たぬまま飛び出したのだめを探しに行けば、松田さんがのだめにキスをしているではないか!
「・・・・で」
松田さんはしてやったりの得意顔で千秋を見やった。
「王子様は今ごろ登場なわけ」
のだめがびっくりした顔のままこちらを見やる。
「・・・」
「今ねぇ、王子様に愛想尽かしたらお嫁にもらったげるって話をしてたんだ」
ははは、と豪快に笑った後、冗談だよ、そう言い残してあっという間に帰ってしまった。

「・・おい」
ぷい、のだめがそっぽを向いた。
「・・」
そのまま向こうへ歩き出そうとする。
逡巡はほとんどなくその手をつかんだ。
「・・昨日と、今日、ごめん」
疑いの目ー、と言わんばかりの視線が向けられて、千秋は苦笑した。
「・・女の人」
「・・・あれはシュトレーゼマンにつれまわされて」
「・・・ミルヒー?!」
「クラブに連行されて・・香水」
「・・・証拠は?」
ん、と紙を渡しシュトレーゼマンからの直筆、千秋借りました、とある。
「・・・」
のだめはぎゅうと千秋に抱きついた。

(お嫁においで)
いろいろな人が言っていた言葉を思い出す。
けれど、こいつは、
「(俺がもらうんだから)」
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by kanae-r | 2007-03-14 02:58 | 連>nodame | Comments(0)