当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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お嫁においで~松田幸久の場合~





あらら、と声をかけた相手はうつろうつろした目をこちらに向けて、あー松田さん、と言った。
ぼさぼさに乱れた髪、ちゃんとしていればそれなりに見えるだろうに、今の彼女はちょっと大変なことになっている。
「どうしたの?もう夜になるよ?危ないでしょ。送ってくよ」
ちらりとこちらを見て、それからふるふると首を振った。
「のだめには帰る家がありません」
そういいきった様子はまるで捨てられた子犬のようだ。庇護欲がそそられた。
どうしたの、と優しく問いただせばぽつり、と話し始めたのは今日の一連のできごと。
「確かにそれは千秋君が悪いね」
そういいきると、そうなんですよ。そうして静かにうなだれる。ほい、と買ってきたばかりのミネラルウォーターを渡した。
「飲む?」
こくんと頷いたかと思うと、ごくごくとのどが鳴って一気にそれが飲み干される。こぶりの物だったけれど豪快なそののみっぷりに少々驚いた。
落ち着いた?と尋ねると切なげに笑った。愚痴をこぼして、多少なりとすっきりしたならいいけど。
少々考えて、千秋に対するいい嫌がらせになるだろうと一つ思い浮かぶことがあった。
その時橋の向こうから長身黒髪の、まさに当事者が現れたので、にやりと笑って彼女の顔を引き寄せる。ちゅ、と頬に唇を寄せてにっこりと笑って、向こうの男に聞こえるように、いった。
「あの男に愛想が尽きたらお嫁においで」
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by kanae-r | 2007-03-14 02:51 | 連>nodame | Comments(0)