当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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満ち満ちる

満ち満ちるつき
満ち満ちるひ
満ち満ちるとき

満ち満ちる、じかん

満ち満ちる。


手の先から零れ落ちたのはさらりとした栗毛だった
いつのまにか伸びた髪は今ではもう彼女の肩を越えて背中のほねまで達する
夜の中に浮かび上がるその肩甲骨がまろやかな陰影を浮かび上がらせて彼はいとおしげにそのラインをなぞった。
慣れたその手順に従順に従い順番どおりに道に踏み入る。
手はずの整った彼女は瞬きをひとつ、ふたつ。
それからうっすら唇をひらいた。

今日の夜に食べたシチューは彼女の好きなホワイトシチューでその嗜好はまるで子供のよう。
嗜好は幼い物が多い彼女の思考は重い物が多い。
それを掬って掻き出すのは彼の役目だった
掬い上げた思考も掬い上げた仕様も梳き上げた深様も、真珠のようなまろやかな淡い光を放つ。
光る其れは心の中にある芯。彼が見ることを許された、彼が充てらうことを許された、芯。


満ち満ちる時は流れて暁のくもがぴかりと光明をもたらす。
そうして夜が明けた
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by kanae-r | 2005-11-03 00:42 | sss>nodame | Comments(0)