当ブログsoireeは管理人kanaeによる雑多な二次創作を扱っております。苦手な方等はご容赦ください。


by kanae
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従属型生活環








久しぶりの我が家、は電気が消えていた。
階下から上を見上げてものだめが起きている気配も無く、やはり、と思って少しだけ悲しむ自分がそこにはいる。
「(・・・今日帰るって言ったのに)」
はぁ、とため息をつきかけて、そして、いやいやこれは違う、と思う。期待なんかしていないのだから!コートの裾を音の無い風が巻き上げて、そして身震いした。
「(・・入ろう)」
午前0時。男は一人でキャリーケースを引く。

かちゃりと音が響いて自室の鍵は開いた。
開ければ中は真っ暗闇、ふぅと旅の疲れのため息が出た。電気をつければ煌々と人工らしい光の色。千秋はあまりこの感じが好きではない。
コートを脱いで、とりあえずつまった空気を出そうと窓を少しあけようと思った。

どこかで求めている自分がいて、
それでいてどうしてもそれを認められない自分がいて。

だからこそ循環していくように、
呼吸をするように
そこにいてほしいということが何よりも大事になってしまう。


がちゃ



玄関が開く音。
振り返れば走ってきたのか紅潮した顔が、
「っせんぱい」
まにあったぁーという声もそぞろに、

大切なのは抱きしめること。
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by kanae-r | 2010-01-19 08:52 | ss>nodame | Comments(0)